インタビュー

監督までの道のり。

日本の大学を卒業後、中央戯劇学院の演技コースに留学しました。 その学校の方針として、演じながら、脚本を自分で書いて、演出して発表するというもので、すべて経験しましたね。 それまでは自分で脚本書いたりとかっていうのは考えたこともなくて、ゼロから作る作業には苦労しましたが、すごく面白くてのめりこんでいきました。 日本に帰ってきてから、本格的に長尺の脚本を書き始めたんです。

企画の成り立ちについて。

まず「恋するパンダ」という原作を書いていたのがはじまりです。それをプロデューサーに読んでもらい、出版社にもちかけてもらいました。 そこから小説と映画の企画が同時で進んでいったという流れです。ただその企画は色々な問題があり、途中で中止せざるを得なくなってしまいました。 その後、書いたのが今回の『恋する♡ヴァンパイア』の原作で、それから映画化へ向けて脚本に落とし込んでいきました。

初めての撮影現場。

本当はキャストの方とリハーサルしたかったんですけど、スケジュールがみなさん合わなくて・・・・ 他の役者をやっている方たちでリハーサルして、それを参考にカット割り考えて準備していきました。 助監督さんたちからは、「プロの役者さんたち入ったら思い通りに動いてくれませんよ」と若干脅さたんです(笑)。 でも実際はどのキャストさんも、とても協力的で、プロフェッショナルでした。悩んだ部分は、技術的なことですかね。 カメラワークとか、カット割りなど、映像の現場が初めてなので編集のことなど想像つかない感じで、周りのスタッフに教えてもらいながら進めていきました。

こだわったセット、シーンについて。

キイラが働くパン屋の美術はこだわりましたね。アメリのような、女子心をくすぐるようなカラフルな雰囲気を作ってもらいましたね。 美術さんが脚本をすごく読み込んでくださっていたので、すごくスムーズに話が進んで行って、とてもお気に入りのセットです。
また、スタッフには反対されましたがミュージカルシーンは絶対入れたかったんです。戸塚さんはアドリブでバック転をやってくれたんですが、 結果的にとても軽やかで、印象的なシーンになったと思います。

桐谷美玲さんについて。

ヴァンパイアだからといってすごい特殊な感じではなくて、普通に恋する女の子を描きたかったんです。 ただ彼女には背負っているものがある。両親が殺されて、深い傷を負って、初恋の人とも別れてしまって・・ 一人になると、ふと寂しい表情だったりとかをさりげなく出してください、と桐谷さんにはお伝えしました。 でもベースは明るくて可愛らしい女の子でいてほしくて、そこは桐谷さんが上手に演じてくださいました。
桐谷さんは、すごく意志も強いく、頭がいい方だとおもいます。 私も演出っていう演出が初めてだったので言葉足らずな点がたくさんあったのですが、すごくスムーズでした。

戸塚祥太さんにについて。

何年も前から知ってるんですけど、映画が大好きで、とても勉強熱心な方です。 今回が初めての映像作品で不安もたくさんあったと思うのですが、それを私に対して見せないんですよね。 負担をかけまいと、気を使ってくださいました。哲役については、ナイーヴさを出して欲しいなと思っていました。
お父さんを殺されて、孤独な青年時代を過ごして、大好きだった音楽もやめてしまった過去があって・・ 自分の生活とか人生とかどうでもいいや見たいな(笑)。そういう世捨て人風な感じからキイラと再会して、自信を取り戻していくという中で、 男らしさを出して欲しいなと思っていました。すごく真摯に演じてくださいましたね。

恋する♡ヴァンパイアで描こうとしたこと。

アジアの女性たちが元気になるような作品、そして「初恋もの」を描きたいということは最初から決めていましたね。 「ヴァンパイア」というのはキイラの個性でもあり、コンプレックスかもしれないけれど、そういうのも観ている人が共感して、 コンプレックスがあっても、ありのままを愛してくれる人に出会えるチャンスがある、ということを感じてくれたらいいなあと思います。 女子共通の悩みを解消出来たら嬉しいですね。

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